10月は事例祭りです!1週間に1つ事例を公開しております。今月はぜひ導入事例をチェックして欲しい!ということで今回は、ジヤトコ株式会社様の事例を紹介します。
ジヤトコ株式会社は、自動車用自動変速機の開発、製造販売を行なっており、国内10拠点、海外8か国13拠点に展開しています。特にCVT(無段変速機)の分野ではグローバルシェア35%とトップシェアを誇っています。今回は、ジヤトコ株式会社 情報システム部主担 岩男智明氏と同じ情報システム部の松尾有紗氏にお話を伺いました。
kintoneでサプライヤーからの情報収集業務を改善
CVTを製造するに当たって多数のサプライヤーから部品を調達しますが、ジヤトコの取引先はなんと700社。企業情報を収集する際、従来は調査票を Excelで作成し、メールで送信していました。回答されたExcelファイルはVBマクロを駆使しながら集約。手間をかけて集約作業を行うもののサプライヤーの回答率の悪さが課題となっていました。
そんな中、ベンダーから紹介されたのがkintoneです。調査票をkintoneと連携できるトヨクモのフォーム作成ツール「フォームブリッジ」で作成し、先方が回答すればリアルタイムに結果が反映されるアプリを作成しました。これにより集計にかかる手間が減り、回答率も2週間で90%を超えるようになったといいます。
「調査票アプリは現場のユーザーが作成しました。ユーザー自身が作れるくらい簡単な仕組みを、もっと他の業務活用にも使えないものかと調査検討を進めた結果、これは、業務改善プラットフォームとして使える、と実感したので導入することになりました」この調査アプリの成功によりジヤトコ全社でkintone活用が推進されることになったのです。
krewSheetでユーザー主体の業務改善アプリを実現
kintone活用を進めるに当たり、岩男氏は社内にkintoneのメリットや活用法を説明して回りました。するとExcelのインターフェースを求めるユーザーの声が多数挙がったそうです。
「皆さんが問題視するポイントが出てきました。kintoneの標準画面では、データの入力・更新・整形がしにくいというのです。例えば、列(項目)が増えると、列固定や列幅の固定ができず横スクロールが発生するなど、Excelならできるのに、という声が多かったのです。私は当初、これはExcelじゃないのだから同じものを求めるな、と言っていたのですが、Excelのインターフェースはそれだけ優れているんだと理解を改めました」
そんな時、サイボウズで行なっていたハンズオンセミナーで「krewSheet」が紹介されました。Excelインターフェースなら新しい仕事をする環境として使えるね、と評価され採用。krewSheetの導入をきっかけに多くのユーザーが活用し始めています。
事例ページでは、具体的にどのような導入効果があったのか、どのように社内活用されているのかなど記載されています。社内にkintoneが浸透しないとお悩みの方、ぜひご覧ください。