PCA商魂・商管の伝票データをkintoneに連携して予実管理を行う

今回のkintoneで脱Excelをめざすブログは、基幹システムとkintoneの連携がテーマです。

予実管理を行いたいものの、実績となるデータを基幹システムで管理している場合には、基幹システムのデータをkintoneに取り込む必要があります。この時、データをどのようにkintoneに取り込むのかお悩みの方は多いです。

よくとられるのはこのような方法です。
・基幹システムから実績データをCSVファイルで出力してからkintoneに取り込む(手動)
・EAIツールを使って取り込む(自動)

krewDataというプラグインを使うと、基幹システムとの連携設定がプラグインのUI上で行うことができて、かつ自動で取り込み可能です。基幹システムとの連携方法の新たな手段として知っていただけると嬉しいです。

本記事ではkrewDataを使った連携方法と予実の実現イメージをお伝えします!

krewDataとCData Connect Cloudでできること

実際の連携には、krewDataとCData Connect Cloudという製品を使用します。2つを合わせて活用することで、高度なシステム間連携もノーコードで実現可能です。

krewDataとは

kintoneのアプリのデータを集計・加工できるkintoneプラグインです。CData Connect Cloudという製品を連携すると、外部システムに直接アクセスしてデータを扱うことができます。
https://krew.grapecity.com/products/krewdata.htm

CData Connect Cloudとは

CData Connect Cloudは100以上のSaaSのデータに接続できる製品です。
https://www.cdata.com/jp/cloud/

今回ご紹介するのはこんな使い方ー予実管理ー

販売管理システムで管理している受注伝票データを取得しkintoneに取り込み、kintoneアプリで管理している予算アプリのデータと突き合わせて予算の達成/消化状況を集計します。
日々手動で行っているCSVファイルに書き出す→kintoneに取り込む 一連の作業をなくすことができますよ。

また、基幹システムのデータを取り込む時に少なからずデータの加工が必要になりますが、krewDataを使ってデータを加工・集計できるのでシームレスな連携が可能です。
予実管理を見る際、「商品単位」「営業担当単位」/年ごと/月ごと など、様々な観点がありますよね。krewDataを使って見たい単位に合わせて実績データを集計/加工できるイメージです。

krewDataとCData Connect CloudでPCAクラウドのデータをkintoneに連携

PCAクラウド(商魂・商管)とkintone連携

今回はPCA(商魂・商管)で管理しているデータをkintoneに取り込み、kintoneで管理している予算管理アプリのデータと突き合わせて予実管理を行うための手順をご紹介します。

設定のステップは大きく次の通りです。
1.CData Connect CloudでPCAに接続するためのコネクションを作成
2.krewDataのデータ編集フロー内で作成したコネクションを参照する
3.kintoneで作成した予算管理アプリのデータと突き合わせる

1.CData Connect CloudでPCAと接続するためのコネクションを作成する

CData Connect CloudでPCAと接続するためのコネクションを作成しておきます。

CData Connect CloudでPCA用のコネクションを作成する

詳細な設定を行う上では、PCA側で提供している情報の入力が必要になります。

CData Connect CloudでPCA用のコネクションを作成する

2.作成したコネクションをkrewDataのデータ編集フロー内で参照する

ステップ1で作成したコネクションをkrewData側から参照します。「CData Connect Cloud入力」コマンドを使ってCData Connect Cloudで作成したデータソースを選択します。

krewDataでCData Connect Cloudで作成したコネクションを取得する

プレビューでは取り込むデータを確認することができます。PCAのデータを取得・表示していることが分かりますね。

基幹システムのデータもノーコードでkintoneに取り込み

ワンポイント

PCAクラウド内では受注伝票を構成するデータが複数のテーブルに分かれて管理されています。

取得したデータのマージや加工もラクラク

受注IDをキーにしてkrewDataで結合すると、次のようなデータを作成することができます。予実を行う上で受注日などの項目が必要となるので、krewDataで取得した後に加工して予実ができるようなデータをこさえていくことができます。

受注IDをキーにして結合する

3.kintoneで作成した予算管理アプリのデータと突き合わせる

kintoneで作成した予算アプリのデータと突き合わせます。今回は商品ごとに予算の達成状況を見るために予算アプリをこのように作成しました。

kintoneで作成した予算アプリ
商品ごとに年月予算が登録されたアプリ

krewData上でPCAクラウドのデータと予算アプリのデータを突き合わせます。

基幹システムの実績データとkintoneの予算データを突き合わせる

このあとは、突き合わせたデータを元に差異や達成率の計算を行っていきます。

予実状況を集計

krewDataの実行タイミング

krewDataとCData Connect Cloudを使うとPCAクラウドのデータを直接取得して予実管理に活用できることがお分かりいただけたかと思います。
krewDataにはスケジュール実行プランとリアルタイム実行プランがあり、それぞれのタイミングでPCAクラウドのデータを取得することができます。

  • スケジュール実行
    krewDataを実行するスケジュールを設定したタイミングでPCAクラウドのデータを取得して集計します。

  • リアルタイム実行プラン
    ①Webhookが発動するタイミング ②APIで呼び出したタイミング のどちらかのタイミングで実行します。Webhookの場合には、レコードを保存、追加、削除、コメントを書き込みしたタイミングなど、実行する条件を設定します。

さいごに

各製品のトライアルはこちらで申し込み可能です。ぜひ基幹システムとの連携のシーンでkrewDataとCData Connect Cloudを活用してみてください。

また、本記事では詳しい設定まで解説しませんでしたが、こちらの記事でより詳細な設定を解説しています。具体的に連携を試したい方におススメです。

PCAクラウドから同期した受注データで予実管理を行う
https://krewdata-drill.grapecity.com/entry/drill-pca-budget/

PCA商魂・商管の伝票データをkintoneに連携して予実管理を行う
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kintoneプラグイン「krew(クルー)」

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