kintoneで当日までの累計を自動計算しよう

今回のkintoneで脱Excelをめざすブログでは、お問合せいただくことの多い累計の計算方法についてご紹介します!
krewDataドリルのこちらの記事の解説になります。krewDataドリルでは、テンプレートがダウンロードできるようになっています。具体的な設定を試されたい方はお試しください!

累計を計算するためのアプリ構成とゴール

アプリ構成(受注アプリ)

今回使うのは、各拠点が当日の受注数を登録するアプリです。

受注アプリの構成

今回のゴール

今回のゴールは、当日までの累計数を「累計」フィールドに更新することです。

累計を計算する

設定のゴール

最終的にこのようなフローを作成します。
いくつかコマンドを組み合わせて設定を行っていますが、大きく分けると2つのステップに分かれています。

フロー全体図の解説

年月を抽出する(結合用のキー作成)

後のステップで当日のレコードとそれ以外のレコードを突き合わせます。
その時に年月をキーとして使いたいので、ここではデータ編集コマンドで年月をそれぞれ抽出しておきます。

年月を取得する

ワンポイント
上記のように、アプリ結合やグループ化などを行うためにキーを作成することは多くあります。なにかと使えるテクニックなので、ぜひおさえてみてくださいね。

結合の為のデータを作成する

続いて、赤枠内の設定です。ここでは、次のステップでアプリ結合をするために「結合用のデータ」(元々作成していたデータのコピー)を作成します。

結合の為のデータ分岐

ここまでの設定で、①元々作成していたデータと②分岐していたデータ の2つが作成されています。この後、2つのデータを突き合わせます。

アプリ結合で突き合わせる

前のステップで2つのデータを作成しました。今度はアプリ結合コマンドを使い2つのデータを突き合わせます。
累計は当日と当日までの値の合計値で構成されます。
そのため、ここでは「年」「月」をキーにして完全外部結合で結合することにより、当日と当日以外のレコードを結合します。

年月が一致するすべての組合せを結合

当日以降のデータを除外する

以降のデータを除外する

今回は当日までの累計値を計算することが目的なので、前のステップで結合された中で当日以降の分は削除します。

当日以降のレコードを除外する

累計を取得する

累計を取得する

さいごにグループ化コマンドを使って累計を取得します。
結合前のレコードはこのような状態です。日付ごとに「受注数_1」フィールドの値を合算したものが累計になりますね。グループ化コマンドを使って合計値を計算します。

グループ化後のデータがこちらです。

累計取得後のデータ

ワンポイント
累計が計算できると、グラフ機能を使って受注累計数の推移が確認できます。

数推移グラフ

krewDataドリルでもっと学べる

krewDataドリルではkrewDataの詳しい設定方法をご紹介しています。引き続きご覧ください。
https://krewdata-drill.grapecity.com/entry/drill-month-total/

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